市報によりますと、8月16日朝、高槻市・原で
「水路にオオサンショウウオがいる!」との通報があり、
職員が確認のため現地に向かうと、用水路の堰の所で立ち往生しているオオサンショウウオを発見! したそうです。
全長はざっと1メートル。
[画像:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/hotnews/kyouikukanri270828.html 2015/9/2アクセス]
[画像:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/hotnews/kyouikukanri270828.html 2015/9/2アクセス]野生では最大級の個体とのことです。
市の職員はひとまず保護することにして、南平台にある自然博物館「あくあぴあ芥川」へと運びました。
それから、専門家に来て貰った上で、細かい身体計測等を行いました。
全長97.5センチメートル、体重5.5キログラム、とても活発な様子で、目立った外傷もなかったとのことです。
最近増えている外来種ではなく、日本固有のれっきとしたオオサンショウウオだそうです。
年齢については、良く分からないそうですが、オオサンショウウオは、ふ化して5年程で20cm位まで成長した後、餌の量によって50センチメートルから1メートル程度にまでになるそうです。
なので、今回保護した個体は、
数十年を生きているようだ!との推測でした。
身体計測と同時に、個体確認も行いました。
平成10年頃から、保護されたオオサンショウウオには識別用のマイクロチップを埋め込むようになっているそうで、読み取りセンサーをかざしてみると、ピピッという反応がありました。
ナンバーを照合したところ、
3年前に、それもこの下流域で保護した個体だったそうです。保護した職員も3年前と同じ職員で、思いがけない、喜びの再会となりました。
[画像:http://www.city.takatsuki.osaka.jp/hotnews/kyouikukanri270828.html 2015/9/2アクセス]オオサンショウウオは、夏場は上流で産卵をするために川をさかのぼる習性があり、この個体も産卵場所へと移動中だったようです。
個体識別も済んで、とても元気だということで、さっそく川に返すことになりました。
芥川上流域へ連れて行き、そっと放ちました。
網から出たオオサンショウウオは、ゆっくりと川上へ向かって行ったそうです。実は、泳ぐのではなく、浅瀬を歩いて移動するのだそうです。
職員さん達は、その後ろ姿を見送りながら、これからも無事に繁殖できることを願った、とのことでした。
オオサンショウウオは、そのユーモラスな体型からか、一時「ツチノコ」に間違えられたりする等、興味深い話題が尽きません。けれども、その動きは案外早く、噛み付かれるとケガをする危険もあるそうです。
また、国の特別天然記念物ですので、
勝手に触ったり、捕まえたりすることは、法律で禁止されています。
ですから、もし見つけても、そっと見守り速やかに下記まで連絡するようにして下さい。
<連絡先>平 日 文化財課(電話 674-7652)
土日祝日 今城塚古代歴史館(電話 682-0820)
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