「世の中に実際に役立つ防災研究を!!!」 関大・河田教授が最終講義
- 2016/01/20
- 10:24
防災研究の第1人者として知られる関西大の河田恵昭(よしあき)教授(69)=巨大災害研究=が3月末に定年を迎えるにあたり、
このほど同大高槻ミューズ・キャンパス(@高槻市)で、社会安全学部の学生や研究者ら約550人に最終講義を行った。
「私が40年挑戦した防災・減災・縮災の実践的研究とこれから」と題し、40年間の研究を通して発表した約700の論文、約800回の海外での調査研究について、「世界的に高度なネットワーク化が進む点に着目し、都市での災害研究の必要性を世界に先駆けて指摘した」と意義を強調した。
H.7年の阪神大震災について、「自分のこれまでの研究が役に立たないことが分かり、大変ショックだった…。」と振り返り、
以降、防災研究の対象を「施設などのハード整備から、社会経済への影響に大きく舵を切った。」と説明。
学生らに、「防災研究は実際に役に立たなければ何にもならない。
そのためには、多様な分野の研究との連携や、歴史や文化、国民の生活実態に関心を高め、理解を深めるべきだ」と呼びかけた。
4月以降も同大の特任教授として、南海トラフ巨大地震対策などの研究を継続するが、「南海トラフ地震や首都直下地震の被害は国難に繋がる。
国難にならないような対策を幅広く議論し、実現させるため『防災省』創設への論議を巻き起こしたい。」と強い意欲を示し、学生・関係者達を勇気づけた。

[画像:http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/about/research.html 2016/1/19アクセス]
このほど同大高槻ミューズ・キャンパス(@高槻市)で、社会安全学部の学生や研究者ら約550人に最終講義を行った。
「私が40年挑戦した防災・減災・縮災の実践的研究とこれから」と題し、40年間の研究を通して発表した約700の論文、約800回の海外での調査研究について、「世界的に高度なネットワーク化が進む点に着目し、都市での災害研究の必要性を世界に先駆けて指摘した」と意義を強調した。
H.7年の阪神大震災について、「自分のこれまでの研究が役に立たないことが分かり、大変ショックだった…。」と振り返り、
以降、防災研究の対象を「施設などのハード整備から、社会経済への影響に大きく舵を切った。」と説明。
学生らに、「防災研究は実際に役に立たなければ何にもならない。
そのためには、多様な分野の研究との連携や、歴史や文化、国民の生活実態に関心を高め、理解を深めるべきだ」と呼びかけた。
4月以降も同大の特任教授として、南海トラフ巨大地震対策などの研究を継続するが、「南海トラフ地震や首都直下地震の被害は国難に繋がる。
国難にならないような対策を幅広く議論し、実現させるため『防災省』創設への論議を巻き起こしたい。」と強い意欲を示し、学生・関係者達を勇気づけた。

[画像:http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/about/research.html 2016/1/19アクセス]
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