『高山右近の生涯に国内外で高い関心!』 ~ 来年大阪で式典開催へ ~
- 2016/06/20
- 09:40
だいぶ前にもこのサイトで書いたが、
江戸時代に国外追放されたキリシタン大名、高山右近(1552年~1615年)について、キリスト教カトリックの崇敬対象「福者」として称える式典が、来年2月にも大阪で開かれる見通しだ。
式典を控え、右近ゆかりの地=高槻市で信徒による勉強会等が開催されたり、あるいはイタリアで右近の足跡を辿るドキュメンタリー映画が製作されたりと…
ここに来て、右近が地位や財産を捨てて信仰に殉じた、その生涯への関心が内外で高まっている。
安土桃山時代、右近が12年間、城主を務めたカトリック高槻教会では、信徒が今年4月から右近の生涯と信仰について学ぶ連続講座を開いている。
講師は高槻市の岡本稔さん(70)と茨木市の中田和夫さん(74)。お2人は;
「戦乱の世にあって右近は神の下の平等を説き、キリスト教を強く勧めつつも、信教の自由を認めた」(中田さん)、
「富か信仰かを問われ、信仰を取ったことが右近のメッセージだ」(岡本さん)
とそれぞれ語っている。
右近は近年まで戦国武将としての側面が強調され、「キリシタン」としての生き様にはあまり光が当てられていなかった。岡本さんは「1998年に高槻で右近時代のキリシタン墓地が発掘され、右近に対する見方が変わる節目になった」と指摘する。
さらに、本年1月21日にバチカンが「福者」と認定したことを受け、市も右近ゆかりの地を紹介するパンフレットを作製する等、PRに乗り出した。
市立「しろあと歴史館」の中西裕樹事務長(43)は「福者となることでキリシタンとしての右近の評価が高まり、戦国時代の高槻の様子が解明されるきっかけになるのではないか?」と熱い期待を寄せている。
ドキュメンタリー映画=「右近サムライ 剣の道、十字架の道」(イタリア語版43分、英語版37分)を製作したのはイタリア人女性監督のリア・ジョバナッツィ・ベルトラミさん(48)。
カトリック信仰を死守する一方、茶道など日本の文化にも通じていた右近の姿が描かれている。本編はDVD化され、イタリア国内で9月1日発売の予定。
映画には、長年、右近の「福者」認定への運動を進め、本年2月29日に逝去した溝部脩(みぞべおさむ)・高松名誉司教(享年80)も登場する。ベルトラミさんは「日本に興味を引かれる欧州の若者は多いが、美と本質を尊ぶ日本の心はあまり知られていない。
日本人であることを捨てずにキリスト教を生きた右近を通じて、日本の心を伝えたい」と話している。

[画像はhttp://mainichi.jp/graphs/20160606/hpj/00m/040/004000g/3より拝借させていただきました♪2016/6/20]
江戸時代に国外追放されたキリシタン大名、高山右近(1552年~1615年)について、キリスト教カトリックの崇敬対象「福者」として称える式典が、来年2月にも大阪で開かれる見通しだ。
式典を控え、右近ゆかりの地=高槻市で信徒による勉強会等が開催されたり、あるいはイタリアで右近の足跡を辿るドキュメンタリー映画が製作されたりと…
ここに来て、右近が地位や財産を捨てて信仰に殉じた、その生涯への関心が内外で高まっている。
安土桃山時代、右近が12年間、城主を務めたカトリック高槻教会では、信徒が今年4月から右近の生涯と信仰について学ぶ連続講座を開いている。
講師は高槻市の岡本稔さん(70)と茨木市の中田和夫さん(74)。お2人は;
「戦乱の世にあって右近は神の下の平等を説き、キリスト教を強く勧めつつも、信教の自由を認めた」(中田さん)、
「富か信仰かを問われ、信仰を取ったことが右近のメッセージだ」(岡本さん)
とそれぞれ語っている。
右近は近年まで戦国武将としての側面が強調され、「キリシタン」としての生き様にはあまり光が当てられていなかった。岡本さんは「1998年に高槻で右近時代のキリシタン墓地が発掘され、右近に対する見方が変わる節目になった」と指摘する。
さらに、本年1月21日にバチカンが「福者」と認定したことを受け、市も右近ゆかりの地を紹介するパンフレットを作製する等、PRに乗り出した。
市立「しろあと歴史館」の中西裕樹事務長(43)は「福者となることでキリシタンとしての右近の評価が高まり、戦国時代の高槻の様子が解明されるきっかけになるのではないか?」と熱い期待を寄せている。
ドキュメンタリー映画=「右近サムライ 剣の道、十字架の道」(イタリア語版43分、英語版37分)を製作したのはイタリア人女性監督のリア・ジョバナッツィ・ベルトラミさん(48)。
カトリック信仰を死守する一方、茶道など日本の文化にも通じていた右近の姿が描かれている。本編はDVD化され、イタリア国内で9月1日発売の予定。
映画には、長年、右近の「福者」認定への運動を進め、本年2月29日に逝去した溝部脩(みぞべおさむ)・高松名誉司教(享年80)も登場する。ベルトラミさんは「日本に興味を引かれる欧州の若者は多いが、美と本質を尊ぶ日本の心はあまり知られていない。
日本人であることを捨てずにキリスト教を生きた右近を通じて、日本の心を伝えたい」と話している。

[画像はhttp://mainichi.jp/graphs/20160606/hpj/00m/040/004000g/3より拝借させていただきました♪2016/6/20]
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