複数の他人同士の遺骨を一緒に納める、公営の「合葬墓(がっそうぼ)」の需要が大都市圏で急増しているんだそうです!!!
朝日新聞の調査では、東京都と12指定市が既に公営墓地に合葬墓を設けていて、
+3指定市が新たに造る予定なんだそうです。
このことは、超高齢化による死亡者数の増加と、少子化等による「墓地の無縁化」を懸念する人が増えていることが背景にあるみたいです!
合葬墓がある13自治体で受入れ可能な遺骨の数は、
東京都が最多の17万9千体で、横浜市4万1千体、大阪市2万4千体…と続いています。
神戸市は’18年7月、合葬墓を新設しました。
当初は50年間で1万体を納める計画でしたが、申し込みが僅か3週間で3,169件も殺到し、しかもその6割近くが生前予約だったのです!!!
さらに注目すべきは、3大都市圏のベッドタウンでも、新設に向けた大きな動きが加速していることです。
実は、高槻では1万体を納める合葬墓が完成間近なのです!!!
こちらでは、遺骨を個別に袋に納めるなどして埋葬するのです。
宗教色を排して球形のモニュメントをシンボルにし、希望者の故人名を刻んだ銘板を設置するというものです!
〔画像:https://www.asahi.com/articles/ASM1F61QDM1FPTIL01C.html 2019/1/21アクセス〕希望者は団塊世代で生前予約も多いとのことで、子供は遠方に居て、家の墓もたたんでしまう決断をしているケースも多いそうです。
合葬墓が急速に広がるのには、背景に「2025年問題」があります!
団塊世代(1947~49年生まれ)が75歳以上になる年なんです。
国立社会保障・人口問題研究所の推計では、
1975年と比較すると、高齢化率は7.9%から2025年には30%に上昇↑
70万人だった日本人の年間死亡者数も、’25年には川崎市の人口に匹敵する151万人と倍増するんだそうです。
一方で、世帯の構成人数は減り、’25年には総世帯に占める1人世帯の割合が
37%、夫婦のみの世帯は21%となる見通しです。
大阪と京都の中間に位置する超!便利な街…、「どっちも高槻」の人口は、
1966~75年の10年間で10万人台から30万人台に急増していて、その殆どは就職などを機に地方から移住して来た当時20代の団塊世代なのです。
そもそも、「ニーズは高まる一方なのに場所がない…」という状況下、墓地を新設しようにも市街地は宅地開発が進んでいて適地が無く、墓地への反対運動の懸念等もあって、市営墓地に合葬墓を造ることに拍車が掛かっているようです!!!
この世代は子どもと別居しているケースが多く、「家族で墓を守る」機能は今後も確実に弱まっていく方向なのです。
公営墓地での合葬墓の広がりは、他人と一緒に葬られることへの抵抗感よりも、
価格・管理面で自治体が運営する方が安心だと考える人が増えてきたことを示しています。
一方で、未婚者や子どもがいない夫婦も増加しており、「家墓」を維持するのは今後も益々難しくなっていくのは避けられないようです!!!
〔参考:https://www.asahi.com/articles/ASM1F61QDM1FPTIL01C.html 2019/1/21〕
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