ひとりで古曽部焼を再興する寒川義崇さん!!!
- 2020/02/11
- 18:36
「古曽部焼」は高槻が全国に誇る、貴重な文化遺産の一つです!!!
18世紀末(江戸後期)から明治末年まで百数十年間続いたこの銘陶は、
窯が閉ざされてから既に70年を経過していますが、
今尚、その跡を懐かしんで古曽部焼きを求める愛好家も少なくはありません…。
高槻市の山あい、水無瀬川のほとりに、登り窯を擁した窯元があります!
それが、高槻に古くから伝わる古曽部(こそべ)焼を一人で再興する寒川義崇さんの工房です。

[画像・引用:https://www.asahi.com/articles/photo/
AS20200130004719.html 2020/2/7アクセス]
市の教育委員会によると、古曽部焼は江戸時代後期に生まれたらしいですが、
当時は、流通網が徐々に整備され、各地の食材が入手出来るようになり、
料理法が進化した頃だと云われています。
庶民が使う食器も、木製から陶磁器になり、
茶道も普及していく中で、茶道具のニーズも高まったようです!!!
古曽部焼は、京都で修業した初代・五十嵐新平が、
郷里の古曽部村で窯を開いたのが始まりとされています。
高槻は水と粘土、燃料の薪(まき)が豊富で、
古墳時代には埴輪の一大産地で、もともと陶器作りに適した地だったと云えます!!!
茶道具の他、火鉢や土瓶など生活雑器も創られ、
古曽部焼は明治期に最盛期を迎えました。
しかし、近代化の波にのまれ、明治の末期に約120年にわたる歴史に幕を閉じました。
寒川さんの実家は、和歌山・紀州焼の窯元でした。
大阪芸術大学に進み、シュール・レアリズム(=超現実主義)を学びました。
ところが、古美術愛好の文化人と交流する中で、歴史が途絶えた古曽部焼を知りました。
→ 素朴で温かみのある作品が多く「再興に取り組もう!」と決めたのは、
寒川さんが28歳の時でした。
独自に登り窯をこしらえ、山に囲まれた集落に居を構えました。
信楽の土に高槻の土を加え、地元で取れる名水での創作に没頭しました。
手がける作品は碗(わん)や水差し、花入れなどの茶道具です。
「茶室でそれぞれ用途の異なる茶道具達が、一体となって調和する…、
これこそおもてなしの精神なのです!!!」と寒川さん。
来年、古希を迎える寒川さんは、
「再興した古曽部焼を自分の代で終わらせずに、後継者に伝えていきたい!」
と話しています。
<< 寒川義崇(さむかわ よしたか)さん >>
1951年生れ、和歌山県白浜町出身。
朝日カルチャーセンターで長く講師を務める。
川久保160 の工房「高槻 古曽部焼窯元」は平日のみ、事前予約制で見学が出来ます。
(問合せ:TEL.072-688-1570)
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