パナソニックが、蛍光灯などを生産している
高槻市の高槻工場の敷地の半分程度を売却する
検討に入ったことが7日、分かったそうです。
2年連続で巨額赤字を計上し、傷んだ財務基盤を改善する狙い。
売却予定地は、JR摂津富田駅前にある同工場約19万㎡のうち約10万㎡。
買い手候補には、追手門学院(茨木市)と高槻赤十字病院(高槻市)が挙がっているといい、
売却額は百数十億円規模とみられます。
発光ダイオード(LED)照明の生産をインドネシアに移転して事業規模が縮小したため、
不要となった敷地を売って有利子負債を圧縮し、財務内容の改善を急ぐ。
追手門学院はキャンパスが茨木市中心部から約4キロ離れ、
アクセスに難がある大学の既存学部や中学・高校(計7500人)を移転させる計画らしいです。
駅前に立地することで、少子化が進む中でも学生や生徒を確保する狙いがある。
高槻赤十字病院も現在、約3キロ離れたところで開業しているが、
建物の老朽化による耐震対策が課題となっている。
ただ、高槻工場の敷地内の地下水からは、
過去に基準値を超える有害物質のトリクロロエチレンなどが検出された。
売却交渉で、汚染土壌の入れ替えなど対策費用の負担方法を詰めている。
高槻工場は、旧松下電器産業(現パナソニック)が吸収合併した松下電子工業が1950年代に建設し、
蛍光灯のほかブラウン管などを生産していました。
所在地:高槻市幸町1
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