高槻を知るイベント 「芥川ってどんな川」開催中
- 2015/04/05
- 15:08
市を流れる代表的な河川といえば芥川。

〔画像:http://www.k2.dion.ne.jp/~atsukan5/ 2015/4/3アクセス〕
現在、JR高槻駅南側のえきちかギャラリーにて『芥川ってどんな川』という催しが開かれています。
パネルや写真が展示されていて、芥川の地質や歴史について解説されているようです。
ところで、古典の伊勢物語には「芥川」という一節があります。よく国語の教科書にも載っていますね。
在原業平とおぼしき男が、宮中に住む高貴な女性と思いを交わすものの、いかんせん身分違いの許されざる恋でした。そこで男は女をさらって逃避を図るのですが、その道中に芥川という川にかかります。
じつは、この川こそが高槻を流れる芥川ではないかと一説には言われています。
京の都から高槻の地まではおよそ20キロ近く離れているので、男が女を背負って走ってきたとしたら、かなりの健脚の持ち主。現実的にはいささか無理がありますね。
物語に話を戻すと、そこで女は、夜の闇の中にきらきらと露が草の上に光ってるのを見て、
「あれは宝石ですか」
男に訊ねます。露を知らないということが、この女性が深窓の令嬢であることを物語っています。
男は逃げるのに必死なので、女の言葉にかまってられない。ようやく倉を見つけ、そこに女を押し込み、自分は刀や弓をかまえて一晩中、見張りにつきます。
男は早く夜が明けるのを願いながら番につくものの、そこに鬼がやってきて女を一口で食べてしまいます。雷の音がうるさく、女の叫び声は男には聞こえませんでした。
夜が明けて、男が倉を開けると女の姿はありません。
「女があれは宝石ですかと訊ねてきたとき、露だと答えて、自分も露のように消えてしまえばよかった」
男は嘆き悲しみます。
物語にはもう少し続きがあるのですが、この辺でやめときましょう。
私が国語の先生なら、「どうしてあのとき、自分も消えてしまいたいと思ったのか」、生徒さんたちに問いたいところですね。
みなさんも、よければ考えてみてください。
<えきちかギャラリー 「芥川ってどんな川」>
【日時】3月31日(火)~4月13日(月)
【場所】えきちかギャラリー
JR高槻駅南側 駅前広場地下通路(松坂屋高槻店地下食料品売場の北側出入口前)
※申し込み不要・無料
- 関連記事
-
- 毎週日曜、今城塚古代歴史館で体験教室「ハニワづくり」 (2015/06/06)
- 「18トリソミー」の子供たちの写真展 愛仁会看護助産専門学校にて (2015/05/29)
- 高槻聖マリヤ教会でバザーが開催されました☆ 翌6月にはリトミック教室も (2015/05/28)
- 端午の節句にちなんだ郷土玩具などが約30点 しろあと歴史館で展示中 (2015/05/10)
- 高槻を知るイベント 「芥川ってどんな川」開催中 (2015/04/05)
- 3月半ば 春日ふれあい文化センターにて「親子で楽しむ人形劇」開演 (2015/02/25)
- しろあと歴史館で高山右近の展示会が開催中 (2015/02/07)
- 今城塚古代歴史館 書初め大会の作品を展示中 (2015/02/04)
- 生涯学習センターでランチタイムロビーコンサート (2015/01/27)
